Xの有料パートナーシップポリシーは、協賛投稿に「コンテンツ公開(Content Disclosure)」設定の専用トグルをオンにすることを求めています — キャプションに「パートナーシップ」やブランド名を書くこととは別の要件です。2026年9月、ポリマーケットと年間1500万ドル規模と報じられた個人パートナーシップを結んだレブロン・ジェームズが、NFL第2週の予測コンテンツをキャプションに「ポリマーケット・パートナー」とだけ書いて投稿したところ、Xのポリシーはキャプションの文言ではなく公式の「有料パートナーシップ」ラベルを求めているというコミュニティノートが付きました。次のX投稿前に、契約書とチェックリストに反映すべきことを整理しました。
Xが求める「有料パートナーシップ」表示とは正確には何ですか?
Xの公式サポート文書(有料パートナーシップポリシー、help.x.com)は、第三者ブランドから報酬や対価を受け取って製品・サービスを宣伝する投稿を「有料パートナーシップ」と定義し、オーガニック投稿として公開される有料パートナーシップには「有料パートナーシップ」の公開表示をオンにする必要があると明記しています。この公開表示は、投稿作成画面の「コンテンツ公開」設定(作成画面の旗アイコン)でトグルをオンにし、第三者を代理する投稿であることを示す形で機能し、トグルをオンにするとXがその投稿に自動的に「有料パートナーシップ」ラベルを付けます。すでに公開済みの投稿にも、「···」メニューから「コンテンツ公開を追加」を選択して事後にオンにできます。この機能は2026年3月頃からすでに稼働しています(Social Media Today、mlq.aiなどの報道による)。
キャプションに「パートナーシップ」と書けば十分ですか?
いいえ — そしてこの違いが実際に公に指摘された例があります。レブロン・ジェームズは2026年9月、ポリマーケットと個人パートナーシップを締結しました(年間1500万ドル規模と報じられています、Front Office Sports・CBS Sports・Covers)。NFL第2週の期間中、予測コンテンツを投稿した際、キャプションに「ポリマーケット・パートナー」と書いただけで、Xの公式有料パートナーシップトグルはオンにしませんでした。この投稿には「Xのポリシーはキャプションの文言ではなく公式の有料パートナーシップラベルを求めている」というコミュニティノートが付きました。さらに注目すべきは、これより前の9月8日の投稿でも「ポリマーケットとパートナーシップ」という文言が冗談や絵文字の後に続く同じパターンのキャプションのみの表示がすでにあり、法律専門家による分析が出た後でも(次の項目を参照)この習慣が繰り返されたという点です。
これがクリエイターだけでなくブランド・代理店のリスクにもなるのはなぜですか?
法律事務所KJKが2026年9月11日に発表した分析「When 'In Partnership With' Isn't Enough: Creator and Brand Obligations」は、この9月8日の投稿を事例として挙げ、協賛投稿一つが同時に二つの異なるルール体系を満たさなければならないと整理しています — プラットフォームは何をクリック・トグルすべきかを定め(X自体の公開メカニズム)、FTCは視聴者が何を理解すべきかを定めます(エンドースメントガイドの「明確で目立つ」基準)。クリエイターとブランドの両方が、この二つの基準すべてに対して責任を問われる可能性があります。キャプションの文言は、配置や見え方次第でFTCの基準を満たすこともあれば満たさないこともあります(冗談や絵文字の後に埋もれた文言は「明確で目立つ」とはほど遠いものです)— しかしXそのもののトグル要件は、キャプションの文言では最初から満たされません。これは契約書の包括的な「FTCガイドラインに従って表示すること」という条項一つでは自動的に解決されない、プラットフォームごとに個別に明記すべき義務です。
次のX投稿前に何を確認すべきですか?
- 契約書に「FTCガイドラインを遵守すること」といった包括的な条項の代わりに、Xに投稿する場合はコンテンツ公開設定の公式「有料パートナーシップ」トグルを有効にすることを、プラットフォーム名とメカニズムを具体的に明記します。一般的な表示条項では、誰も実際のボタンを押すようには指示されません。
- 投稿が公開される前または直後に、トグルが実際にオンになり「有料パートナーシップ」ラベルが付いているかをスクリーンショットで確認してもらいます。トラッキングリンクを確認するのと同じレベルで扱います。
- Xでは、キャプションにブランド名や「パートナーシップ」と書くことを公開表示のメカニズムとは認めていません。FTC基準を満たしているかどうかとは別に、X自体のポリシー違反になります。
- このリスクをクリエイターだけの責任にしません。KJKの分析の通り、プラットフォームの規定とFTCの規定のどちらか一方でも違反すれば、ブランドと起用を手配した代理店まで一緒にリスクにさらされるため、「クリエイターが自分で表示しているだろう」で済ませず、自ら確認します。
- キャンペーン中の最初の投稿だけ確認して終わりにしません。レブロン・ポリマーケットの例のように、同じキャプションのみのパターンが公に指摘された後でも、次の投稿で繰り返される可能性があります。
- トグルは投稿後でも「···」メニューから追加できることを覚えておきます。公式ラベルなしですでに公開された投稿を見つけても、取り返しのつかない事故ではなく、当日中に修正できる問題として扱います。
例(報じられた数値ではなく仮の計算):あるブランドがXで月8件のクリエイター協賛投稿を運用しており、そのうちキャプションのみの表示(トグル未使用)が投稿の4分の1を占めているとすると、1か月のうちX自体のポリシーに違反した状態で公開されている投稿が最大2件まで積み上がる可能性があります — トグルの確認をチェックリストに加える前に、露出の規模を把握しておく価値のある数字です。
公式ラベルが付いているかを確認することは、表示義務を果たしたかどうかを教えてくれるだけで、そのクリエイターが実際に売上を生んでいるかどうかは教えてくれません。ロスターの各クリエイターが実際にいくら分の価値があるのか、数字で確認したい場合はこちらから始められます。